タマゴ
このタマゴは叫んでいる。
大きく開いた口の模様から、叫び声が聞こえる。
ハッチ
叫ぶことで要求する。
寝ているときですら、叫ぶことをやめない。
ただし喉を痛めたときは休ませる必要がある。
でないと、アダルトになったときに声が出なくなる。
ハッチリング
どんなときも叫び続ける。
ハッチの時とは違い、感情を叫びに込めるようになる。
個体によってそれぞれ違う、個性あふれる叫び声が形成されていく。
アダルト
悪魔のようなかっこいい角と羽が生えた喜びで、叫ぶ。
一匹ごとに全く違う叫び声で、コンテストも行われるくらいだ。
スクリームドラゴンは芸術家で、自分の感情をいかに叫び声で表すかを、常に試行錯誤する。
果物とハチミツを主食とし、喉を健康に保つために最大限の努力をする。
ストーリー「 迷惑な叫び声」
「う〜ん…うるさいな、一体何の音だ?」
男は叫び声を聞いて目を覚まします。
庭から聞こえてくるその叫び声はなんとも悲痛です。子供が迷い込んで怪我をしたのでしょうか?慌てて庭に飛び出すと…
そこには、黄色いドラゴンがいました。スクリームドラゴンです!
スクリームドラゴンは叫び声を上げながら、庭中を歩き回っています。
「おい、スクリームドラゴン! ここは私の家だ、出ていってくれ!」
「 ああ、私の子どもはどこだ!?グオーーー!!」
スクリームドラゴンは子どもを探すのに夢中です。
「スクリームドラゴン、おい、スクリームドラゴン―― 」
「 私の子ども、返事をして!グオーーー!!!」
男の声はスクリームドラゴンの叫びにかき消されてしまいます。男は大きく息を吸いました。
「スクリームドラゴーーン!!!話を聞けーー!!!」
スクリームドラゴンは男の存在に初めて気づき、男を見て驚きました。
「スクリームドラゴン、子どもも叫んでいると思うから、一度静かにしてみなさい。そうすれば聞こえてくるはずだ」
男の言う通りスクリームドラゴンが黙り始めると、どこからか別の叫び声が聞こえてきた。おそらくスクリームドラゴンの子どもだろう。
「ほらな、言っただろ――」
「グオオオオ!!!!私の子ども!!!」
スクリームドラゴンは男の声を遮って叫び声を上げながら、走り去っていきました。
男はため息をついて、月明かりの中、家に帰っていきました。
※このドラゴンを投稿しているAllodapini2244は、ゲーム内ではOnisohという名前です。
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